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も苦手だと言って来た

2016年08月19日

皇宮内のウダルチの兵舎の中庭にチャン侍医が姿を現すと、直ぐにチュンソクがその横にピタリと付き頭を一瞬下げ言う
「テジャンは二階の踊り場にいらっしゃいます。」
それだけを聞くとチャン侍医は声無くそのまま兵舎に入って行った

その様子を見ていたトルベとトクマンは一人になったチュンソクの元へ走って近寄る

「プジャン、侍医は何故兵舎にお出でなのですか?」
そう聞くのはトルベ
「典医寺で二人が話していると医仙様がお気公司註冊になさると此方で話す事にされたそうだ。」

「やっぱり、例の医仙様を狙った件でございますか?」
とトクマン。
「いや、今回の落石並びに毒物混入についての話だそうだ。内容は俺も知らんが後に判るだろう。」

「はぁ~、今回のこの謀は一体どうなっておるのですか?全く判りません。相手はてっきり府院君様だけだと思っておりましたから…」
トルベがそう自分の意見を言ってすぐチュンソクがくるりと二人の方に振り向き言う

「お前ら今日はこの後非番だな?やって欲しい事がある。」

「…俺達にですか?」
トルベとトクマンはきょとんとした顔をする
「あぁ、テジャンからそう言われておる。特にトルベ、お前に必ずやって貰うようにと。」
「え?俺ですか?」
トルベは自分で自分を指差し驚いた顔でトクマンを見る。
トクマンも眉を寄せて「なんだ?」と云う顔をする。


兵舎に入ると既に人払いをさせており、兵舎内はしいんと静まり返っている。


兵舎の二階にある、一階の見える踊り場で既に椅子に座ってヨンは待っていた。
「お待たせ致しました。何か進展は御座いましたか?」
「あぁ、相手の狙いだけはなんとなく絞れ。ただ、一つ確認しておきたくてな…」
チャン侍医は話を聞きながら椅子に座る

「あの夕餉の膳のどの鉢に毒が入っておったか分かるか?」
「どの、と云いますと…」
「あの日の膳の上には飯の他に小鉢が3つ程と汁物があっただろう?どれに毒が仕込まれていた?」
そう聞かれてチャン侍医はあの日の膳の上の物を思い出します

「眠り薬が入っていたのは…汁物掉頭髮で御座います。毒は…そう言えば、何時て残される鉢に入っておりました。」
チャン侍医は不思議そうにその事を思い出しました。



Posted by nooonmi at 18:42│Comments(0)
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